加藤一二三(ひふみん)の14歳7ヶ月の 記録を更新し、14歳2ヶ月の史上最年少 で中学生プロ棋士となった
藤井聡太 四段
がデビュー以来の公式戦負け知らずで なんと16連勝中(2017.05.10 現在)
ということもあって
今、知育や育脳といった幼児教育で 将棋が注目を浴びているようです。
そのため
子供に将棋を教えたい!
と考えるパパ、ママが増えているのも 当然のことなのかもしれません。
では、どうすれば?
将棋を知らないパパとママが、 子供に将棋を教えられるでしょうか?
もし、よかったら・・・
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目次
1. 子供に将棋を教える流れ
将棋を知らないパパとママが、 子供に将棋を教える理想的な流れは 以下の6つの項目になります。
- 親が将棋を覚え、少しだけ上達する
- 子供が将棋に興味を持つように仕向ける
- 駒の動かし方と最低限のルールを教える
- 親子で対局して感覚をつかませる
- 親以外との対局をする
- 詰将棋などの一人で出来る練習をする
1-1. 親の役割は将棋に興味を持たせること
6項目のうち親の役割は4番目までです。
- 親が将棋を覚え、少しだけ上達する
- 子供が将棋に興味を持つように仕向ける
- 駒の動かし方と最低限のルールを教える
- 親子で対局して感覚をつかませる
です。
この中でも大切なのが1番目と2番目です。 大人が必死に教えようとしても、 子供が将棋に興味を持たなければ何も 始まりませんからこれが最も大切です。
1-2. 対局と練習のバランスが大切
5番目と6番目は初心者に限らず、 将棋をするうえで常にある課題です。
5. 親以外との対局をする 6. 詰将棋などの一人で出来る練習をする
対局(実戦)の内容(弱点など)を踏まえて 詰将棋などの練習メニューを上手く使うと 上達のスピードが大幅にアップします。
これに関しては棋力と思考癖などを正確に 把握する必要があるので上級者でないと アドバイスするのは難しいです。
なので
- 道場に行ったり
- 将棋教室に通ったり
を始めるのはこのタイミングでOKです。
強くなることを目指すなら、 優れた指導者がいる道場や教室を 見つけることが大切です。
では各項目を詳しく説明します。
2. 親が将棋を覚え、少しだけ上達する
1番目です。
子供は親やまわりの大人達がやっている コトやモノに興味を持ちますよね?
何かの世界で一流になった人たちも、 最初のきっかけは両親の場合が多いです。
将棋も同様で子供にやらせたいなら、 まず親が将棋を楽しむことが大切です。
僕の友人にアメリカですごい実績を あげている公文式の先生がいます。
その人からこんな話を聞きました。
<生徒のお母さんと先生の会話>
母:本を読ませたいけど、どうすれば? 先生:お母さんは本をよく読みますか? 母:いえ、私は読みません 先生:それじゃあ無理ですね! 子供に良いと思うなら、まずお母さんが始めてください。
というやりとりをしたそうです。
さて、本題。
将棋を子供に教えるために 必要な棋力は15級くらいです。
棋力よりも楽しむ姿を見せること が大切なのであまり強くなる必要はありません。
安心して将棋を楽しんでください!
僕に将棋を教えてくれた父も、 それくらいの実力でした。
2-1. 15級になるのは簡単です!
この3冊の本を勉強して実戦すれば 2週間ほどでなれると思います。
将棋のルールを覚えて上達する過程は 大人も子供も違いはありませんので
自分の上達のためにした行動は 子供に教える時に役立ちます。
3. 子供が将棋に興味を持つように仕向ける
2番目です。
何かを始めようと思う時は誰もが先に、 「そのこと」に興味を持ちますよね?
興味がないことを突然始めたりはしません。
ですので
子供に将棋を教えたい!
という場合はまず
将棋に対する興味
を持たせることが大切です。
将棋に興味がない子供に教えても それは無理強いってものです。
3-1. どうすれば子供が将棋に興味を持つのか?
将棋のプロ棋士やプロの卵に 「将棋を始めたきっかけは?」 と問えば多くの棋士たちは
父がやってたからと答えます。
そうです!
身近な人が将棋を指していて、 駒を取ったり 取られたり パチ♪パチ♪駒を打つ音がする。
この状況以上に
興味を刺激するシーン
はありません。
なので、子供に将棋を教えたいなら、 一緒に住んでいる身近な大人である
- あなた
- 家族
が
将棋を楽しむ姿を見せる
ことが一番です。
この頃は核家族が多いですから、 夫婦で将棋を楽しむことが 最も簡単な方法になると思います。
「大人が楽しそうにやってること」
に興味を持つことは子供にとって もっとも自然な流れです。
ですので、教えようとするよりも
子供が自ら興味を持ち 将棋をやりたがる。
そうなるように仕向けていきましょう。
4. 駒の動かし方と最低限のルールを教える
3番目です。
思惑どおり子供が将棋に興味を持ったら 次は、いよいよ将棋を教えます。
まず最初のポイントは
- 最初から本当の将棋を教えるのか?
- 簡易版の将棋を教えるのか?
の選択です。
お子様の特性にもよりますがおおむね、 未就学児か小学生以上かで分けます。
4-1. 未就学児なら子供用の将棋から
僕が将棋を覚えた頃は 普通の盤と駒だけでした。
ですが今は、覚えやすいように工夫された 子供向けの将棋のおもちゃが数多くあります。
4-1-1. おすすめは、どうぶつしょうぎ
小学校に未入学の幼いお子様には断然 どうぶつしょうぎがおすすめです。
おすすめポイントは
- 駒の名称がどうぶつなので覚えやすい
- 駒が4種類(ライオン、ぞう、キリン、ひよこ) しかないので単純
- 2歩や千日手などの複雑なルールがない
- 駒に動かせる場所が示されている
- 本将棋(本当の将棋)の特徴を網羅している
特に最後の 本将棋の特徴を網羅している ことが最も大切なポイントです。
子供が将棋に親しむ方法としては他にも
- まわり将棋
- 将棋くずし
- はさみ将棋
などの将棋道具を使った遊びがありますが、 これらは本将棋とは全く別のルールなので、 そこから子供の興味が本将棋に移るかには かなりの不安を感じます。
<どうぶつしょうぎの遊び方の動画>
4-2. 駒の動かし方が書かれた本将棋
小学生になれば一部の複雑なルールをのぞき 駒の動かし方やルールはすぐ覚えられます。
なので
普通の将棋盤と駒で充分だとは思いますが、 もし、盤と駒をこれから用意するのであれば こちらの将棋セットもありだと思います。
4-2-1. くもん NEWスタディ将棋
くもん出版が販売している将棋セットで 駒の種類やルールは本将棋と同じです。
違いは
駒に動かせる場所が明記
されていることです。
<Newスタディ将棋の説明動画>
5. 親子で対局して感覚をつかませる
4番目です。
親の役割としての最後の大仕事?です。
まだ、この時点では
駒の動かし方はうろ覚えでもよいので 対局で駒を動かすことに慣れます。
例えば、パパと対戦しているなら パパの駒の動かし方を見ることで
- 正確な駒の動ける場所
- 取れる駒か?取れない駒か?
などを自然に覚えていきます。
このような実戦的な方法で 教えることが出来るのも親 が将棋を指せる効果です。
5-1. 対局をしながら教える方法
対局をしながら教える方法は子供にとって イメージがしやすくとても有効です。
特に下記を意識して教えると上達が早いです。
5-1-1. 難しいルールはとりあえず無視
将棋には
- 行き所のない駒は打てない
- 打ち歩詰め
- 持将棋
- 千日手
などの少し難しいルールがありますが、 とりあえず無視して対局しましょう。
なかでも上の2つのルール
- 行き所のない駒は打てない
- 打ち歩詰め
についてはその場面になった時に 「それは反則だよ」と教えればOKです。
残りの2つ ・持将棋 ・千日手 は有段者クラスにならないと実戦で その場面が現れることはないです。
ということで
細かいことは先に教えるよりも、 実戦の場で教える方針でいきましょう。
5-1-2. 王様を取れば勝ちと教えよう
将棋の本にはこう書かれています。 「先に王様を詰ませば勝ち」と。
でも最初は「詰ませる」という意味 を理解するのが少し難しいです。
それに実際の対局の場面でも、 王様は詰ませなくても、 先に取れば勝ちなのです。
例えば、王手をかけたにも関わらず、 相手が気づかず王様を逃げなかった場合。
この時は王様を取ってOKです、勝ちです。
テレビや映画などの将棋のシーンでは 「王手!」と言う場面がありますが 実際のルールでは言う必要はありません。
と言うわけで
先に王様を取れば勝ち!
はむしろ正確な表現なのです。
5-1-3. 詰みのかたちを教えよう
次に教えるのは「詰みのかたち」です。
教えるポイントは
王様の逃げ場所がなくなれば詰み
という一点です。
まずは簡単な例だけを教えましょう
これだけでOK!
頭金の詰みです。
「詰みのかたち」の中でも、 最も単純で明快な詰みです。
この1つだけでも覚えればあとは応用力で、 実戦のなかで「他のかたち」も覚えます。
ここでも対戦相手から吸収することで、 様々なかたちを身につけていきます。
なので最初のうちは親が先に上達して、 実戦の中で教えることができる ということが大切です。
5-1-4. 駒落ちで対局しよう
次に実戦で教えたいのは
敵陣に攻め込む感覚
です。
この感覚を養うのにちょうどよいのが、 駒落ち対局(ハンデ戦)です。
駒落ち対局とは、強い方が自分の駒を 盤上からあらかじめ取り除き、弱い相手 との実力差を調整する対局方法です。
5-1-5. 10枚落ちから2枚落ちまで
親の棋力を仮に15級と想定すると、 まずは10枚落ちからでよいでしょう!
10枚落ちとは、強い方=上手(うわてと読む)が 飛車、角、金2枚、銀2枚、桂2枚、香2枚の 合計10枚の駒を落として戦います。
上の状態です。
随分と戦力に差がありますので、 一方的に攻め込むことができます。
これで攻める感覚が養えます
あとは子供の上達に従って
- 8枚落ち(金2枚プラス)
- 6枚落ち(銀2枚プラス)
- 4枚落ち(桂馬2枚プラス)
- 2枚落ち(飛車と角がない)
という風に親側の駒を増やしていきます。
5-2. ここまで来れば次のステージ
順調にここまで上達できたのであれば 既に将棋の基本的なルールは覚えていて、
将棋への興味も続いています
15級の親に2枚落ちで勝てるようになれば 将棋道場やアプリなどで他の人との対局が できる力がすでに身についています。
おそらく棋力は20級前後でしょう。
5-2-1. いよいよ親ばなれです
将棋を知らない親が 将棋を覚えて子供に教える。
という前提でいうならば もうこのあたりが限界です。
この後も子供が将棋を続けるなら あっ!と言う間に親は追い越され 手が届かない存在になるでしょう。
6. まとめ
最後に子供に将棋を教えるにあたっての大切なことをまとめます。
6-1. 将棋の教え方5つのポイント
- 親の役割は子供に将棋に対する興味を持たせること
- そのためには親がまず将棋を楽しむこと
- 先にルールだけを教えるのではなく対局のなかで伝えるほうが効果的
- 駒落ち対局(ハンデ戦)を活用して子供に勝つ感覚を体験させる
- 少し上達したら将棋道場やアプリでを強い人と対局させる
5番目まで達すると子供の場合は初段くらいまで加速度的に上達していきます。
6-2. 負けて泣いても大丈夫!
子供は将棋に負けて泣くことがあります。 (僕もよく泣きました)
でも、その体験は「次は勝つ!」という 決意になり、強くなるための日々の努力 につながっていきます。
将棋に負けるという体験は決して 心の傷になるものではありません。
「次は頑張ろうね」と元気づけてあげると さらにやる気が湧いてくると思います。
もし、よかったら・・・
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