子供に将棋を教える方法「効果的な教え方5つのポイント」

子供の知育・能力開発のための将棋教室

教え方もわかる!!将棋初心者のための上達法

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この記事は

将棋のルールを覚えたばかりの初心者や、
これから子供に将棋を教えたいパパやママ
に向けて役立つ内容を書いています。

1. 将棋の基本

将棋はルールに従って互いの駒を動かして
勝敗を争うゲームです。

1-1. 将棋用語の解説

記事を読むにあたり必要な予備知識として
将棋用語を説明したいと思います。

将棋を指す対局

「将棋をする」ことを将棋用語で
将棋を指すと言います。

そして将棋の試合のことを
対局と呼びます。

王手とは?

相手がそのままにしておくと、
次の自分の手番(指す番)になったら
王様を取るぞ!という状態のこと。

補足すると

相手の王様が自分の駒の通り道にある
状態のことを王手と言います。

「詰ませる・詰み」とは?

王手の状態で王様の行き場所(逃げ場所)
が全くない状態を詰みと言います。
また、その状態に追い込むことを
詰ませると言います。

補足すると

詰みとは相手がどんな手を指しても、
次に自分の手番(指す番)になったら
必ず相手の王様を取れる状態のことです。

先手・後手とは?

将棋は交互に駒を動かしますので、
対局開始直後に

  • 先に駒を動かす側を先手(せんて)
  • 後の人を後手(ごて)

と呼びます。

本やテレビなどで将棋を図で示す時は
下が先手、上が後手になっています。

1-2. 将棋はどうすれば勝ちなの?

相手の王様を
詰ませる
または
取る
と勝ちになります。

逆に自分の王様が取られたり、
詰まされてしまうと負けです。

2. 将棋で勝つために必要な2つのこと

将棋は王様を詰ませば勝ちと言いましたが
そのために最低限必要な2つを説明します。

2-1. 相手の守りを突破する攻め方を覚える

将棋の対局では相手の王様の周囲には王様を
守っている駒(守り駒)があるのが普通です。
ですので、相手の王様を詰ませるためには、
その前に相手の守りを突破する必要があります。

ということで

勝つために必要なことの1つ目は
相手の守りを突破する攻め方
を覚えることです。

2-2. 王様の詰ませ方を覚える

相手の守りを突破しても、
まだ勝ちではありません。

勝ちを確定するためには
王様を詰ませる必要があります。

ですので

勝つために必要なことの2つ目は
相手の王様の詰ませ方
を覚えることです。

将棋を強くなるためにも
将棋を楽しむためにも

この2つのことを最初に覚えることで
その後の上達がスムーズになります。

では、これから具体的に説明します。

3. 将棋初心者が覚えるべき攻め方の基本

相手の守りを突破する基本の攻め方は

数の攻めです。

数の攻めとは?

突破したい地点に自分の攻め駒を集中
させて相手の守り駒よりも数で上回り
相手陣を突破する方法です。

駒の「取った、取られた」を繰り返し
最後に自分の駒が盤上に残っている
状態になれば概ね成功と言えます。

3-1.「数の攻め」の例

数の攻めの典型的な例として
棒銀戦法という攻め方を紹介します。

数の攻め 1

上図の2三歩の地点(色が違うマス)
に注目してください。

後手側(上)の2三の地点を守っている
駒は2三の歩と3二の金の2枚です。
2二には角がいますが前に進めないため、
2三の地点の守りには役だっていません。

それに対して先手側(下)の
2三の地点を狙っている攻め駒は
2五の歩、1五の銀、2八の飛車
の計3枚です。

守りの駒2枚(歩+金)に対して
攻めの駒は3枚(歩+銀+飛車)です。

ですので攻めると突破できます。
ここからの攻め方をみてみましょう!

(図1)

数の攻め 1

図1から先手は2三の地点
に攻撃を仕掛けます。

その方法は「2四歩」です。

(図2)

数の攻め 2

攻撃の始まりは多くの場合「歩」を突く
ことから始まることがほとんどです。
この場合も2四歩と攻撃を開始しました。

これに対して後手は
「2四同歩」と歩を取りました。

(図3)

数の攻め 3

それに対して先手は「2四同銀」として、
2四の歩を取り返しながら銀を本格的に
攻撃に参加させていきます。

(図4)

数の攻め 4

上の図をみると数の攻めの効果が
はっきりとわかると思います。

2三の地点を守っている
後手の駒は金1枚です。

それに対して、
2三の地点を攻めている先手の駒は
銀と飛車の計2枚あります。

先手の攻め駒の方が1枚多いので、
2三の地点の突破は確実です。

後手は2三歩と打って抵抗を試みます。

(図5)

数の攻め 5

しかし「2三同銀成り」と攻めが続きます。

(図6)

数の攻め 6

これに対して後手は「2三同金」
と取るしかありません。

(図7)

数の攻め 7

いよいよ遠くに居た飛車の出番です。
「2三同飛成り」とした局面は見事に飛車が
相手陣への侵入に成功し「竜」に成りました。

(図8)

数の攻め 8

数の攻めの破壊力はいかがでしたか?

3-2. 初心者は手筋よりも数の攻め

将棋は上達するに従って手筋と呼ばれる
高度な技も使えるようになりますが
あくまでも基本は数で勝ることです。

ですので、

ルールを覚えたばかりの初心者が最初に
学ぶべき攻め方は数の攻めです。

「数の攻め」を使いこなせるようになれば
初心者の域は間違いなく脱するでしょう。

3-3.「数の攻め」を学ぶのに適した方法

数の攻めを学ぶのに最も適した方法は、
駒落ちで対局することです。

3-3-1. 駒落ち対局とは

駒落ち対局とは図のように自分(下側)と
相手(上側)の駒の数が最初から異なる状態
で対戦する対局のことです。

6枚落ち

上手下手とは?

駒落ち対局に関する将棋用語で

  • 駒が少ない方を上手(うわて)
  • 全部ある方を下手(したて)

と呼びます。

平手

駒落ちに対して通常の対局を
平手(ひらて)と言います。

3-3-2. 最初は6枚落ちで

飛車、角、桂2枚、香2枚の合計6枚の
駒を落として戦うことからこの図の状態
を「6枚落ち」と呼んでいます。

6枚落ち

6枚落ちで対局すると下手と上手の戦力の差
(駒数)が歴然としているため「数の攻め」
の練習がやりやすいのです。

その理由から

初心者が「数の攻め」を覚えるためには、
6枚落ちは最も適した方法だと考えます。

それでは6枚落ちで上手陣を突破する
「数の攻め」のやり方を学びます。

3-3-3.「端攻め」という攻め方

下の図をご覧になって、上手の陣地で
最も弱いところはどこでしょうか?

6枚落ち

「はい、端です」

今のところ端を守っている駒はありませんね。
金や銀を動かして守るにも遠いです。

では攻め方の例を図で示します。

6枚落ち端攻め

下手(下側)は飛車、角、香車という
3枚の駒を端に集中していきます。

この状態で、9三の地点(色が違うマス)
に動ける互いの駒の数を数えると

上手の駒は、銀と玉の2枚なのに対して、
下手は6六の角、9八の飛車、9七の香車
の3枚が遠くから睨んでいます。

この状態で下手が次に、
9四歩と突進すると上手の9三の
地点を突破することができますが、
上手にはそれを防ぐ手段がありません。

このようにして、

一点に駒を集中させることを覚えると
相手の守りを突破することが出来ます。

このように

駒を足す

という考え方が将棋を強くなるうえで、
もっとも基本的で大切な考え方です。

逆に自分が守りの立場の場合も同様に
相手の攻め駒よりも多い駒で守れば安全です。

4. 詰みの形を覚えよう

数の攻めによる将棋の攻め方を覚えたら、
次は相手の王様の詰ませ方(捕まえ方)
を学ぶ必要があります。

詰ませ方がわからないと自分の駒が敵陣に
侵入しても相手の王様を詰ませることが
できないため最終的に勝てないからです。

ですので、

「詰みの形」を覚えることは
とても大切な将棋の上達法です。

例)
下の図は詰みの形の中でも、
基本中の基本の「頭金」という詰みです。

後手はたくさんの駒を持っていますが、
王様の動き場所がなく先手の勝ちです。

頭金の詰み

4-1. 1手詰めの詰将棋の問題を数多く解こう

詰ませ方や詰みの形を覚えるのに
最も適した練習方法は詰将棋です。

特に初心者の場合は
1手詰めの詰将棋に数多く取り組む
ことが大切です。

理由は

1手詰めの詰将棋を数多く見て知ることで、
数多くの詰みの形を感覚的に覚えられます。

その結果、実戦で相手の王様の詰ませ方が
ひらめく可能性が高くなるからです。

4-2. 詰将棋を解く際の注意点

初心者が詰将棋に取り組む上で注意すべき点
がいくつかありますので説明します。

4-2-1. 将棋盤に駒を並べて解きましょう

初心者のうちは頭の中で解くのではなく、
駒を並べて動かして解くようにします。

駒を並べるだけでも詰みの形を覚える練習になります。

4-2-2. 数分考えて解けなければ次の問題へ

初心者に大切なのは詰みの形を覚えること、
先を読む力を鍛えることではなりません。

ですので、

数分考えても解けない問題は回答を見るか
その問題を後回しにして次に進みましょう。

4-2-3. 次のステップは3手詰め

1手詰めがもの足りなくなってきたら、
次は3手詰めに挑戦してみてください。

5. 初心者におすすめの戦法

先ほど、初心者が将棋を上達するためには
駒落ち対局が適していると書きました。

では、平手の場合はどんな戦法がよいのか?

2つの戦法をおすすめします。

5-1. 原始棒銀

原始棒銀は先ほども紹介したこの形です。

数の攻め 1

相手陣に到達するまでの手数も少なく、
手順を覚えやすい割に奥が深い戦法です。

攻める技術を数多く学べる戦法なので、
初心者に最もおすすめの戦法です。

(ポイント)
飛車先の歩を伸ばし銀を応援に参加させて
相手の角頭(2三の地点)の突破を目指します。

5-2. 原始中飛車

原始棒銀は相手の角頭(2三の地点)を狙う
戦法でしたが原始中飛車は中央を狙います。

原始中飛車の一例を図に示します。

原始中飛車

図からもわかる通り

中央を狙う原始中飛車は角頭を狙う原始棒銀
に比べて相手の守り駒が多いので一気に突破
できる可能性は低いです。

そのため攻め方が波状攻撃に近い感じになり
棒銀よりも少し複雑な攻め方になります。

5-3. 初心者に四間飛車をおすすめしない理由

四間飛車とは下図のように飛車を横に動かし
左から数えて4筋目に配置する戦法です。

四間飛車

振り飛車戦法とは?

飛車を真ん中よりも左側に配置する
戦法を総称して振り飛車と呼びます。

振り飛車戦法には

  • 左から2筋めに配置する向かい飛車(相手の飛車と向かい合うのでそう呼びます)
  • 左から3筋めに配置する三間飛車
  • 左から4筋めに配置する四間飛車
  • 中央に配置する中飛車

の4種類があります。

初心者に四間飛車をすすめている人が
数多くいますが僕はおすすめしません。

その理由は

中飛車以外の振り飛車は自ら積極的に
攻めるのではなく相手に攻めさせてから
反撃する受け身の戦法です。

そのため最初に初心者が覚えるべき
数の攻めが出来ないからです。

四間飛車を指すのは数の攻め
使いこなせるようになった後からの
ほうが上達にはよいと思います。

6. 初心者のための上達法のまとめ

駒の動かし方を覚えたばかりの初心者向けの上達法のまとめです。

6-1. 最初は守りよりも攻め方を覚えましょう

先に攻め方を覚えないと
守りを学ぶことはできません。

理由は

守りというのは相手の攻め筋が
見破れてこそ可能だからです。

ですので最初は攻め方を覚えましょう!

6-2. 攻め方の基本は数の攻め

将棋の攻め方の基本は数の攻めです。

攻め方を考える時には
敵のどこを狙えば数で勝るか?
を常に考えるとよい練習になります。

6-3. 王様の詰ませ方を覚えましょう

どんなに優勢になっても最終的に相手の王様
を詰ませることが出来なければ勝てません。

王様を詰ませるためには、
詰みの形を数多く知ることが大切です。

6-4. おすすめの戦法は原始棒銀

原始中飛車は数の攻めを基本としながらも、
多彩な攻め方のテクニックをも学べます。

初心者が最初に覚えるべき戦法No.1です。


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